天皇賞・春


戦国時代、とか、そういう陳腐な表現は使いたくないが、それにしても混戦だ。



1-1 サンバレンティン(牡7、佐藤哲三・佐々木晶三)
こういう馬が一発やらかすのが天皇賞。サトテツ-佐々木コンビも怖い。
ただ、やはりこの成績では強気になれない。晩成血統と言ってもG1は難しいだろう。

2-2 アドマイヤフジ(牡6、川田将雅・橋田満)
元々G1でも活躍していた馬。今年に入って調子を上げてきた。
決して短・中距離馬では無い。成績は二千以上に集中している。しかしそれにしても三千以上は・・・

3-3 アドマイヤモナーク(牡7、安藤勝己・松田博資)
長距離路線に活路を見出し、年末から大活躍だ。
しかし、元々層が薄かったこともあり、G1に直結するかどうかは微妙なところだ。

3-4 ホクトスルタン(牡4、横山典弘・庄野靖志)
勝てば四代制覇。とんでもない血統だ。
菊花賞の0秒6差は確かに大きいが、前走の圧勝劇を見ると期待せざるを得ない。

4-5 トウカイエリート(牡8、上村洋行・野中賢二)
阪神大賞典5馬身差以内の5着。なにも考えずに消していい馬じゃないはずなんだが、驚くほど人気が無い。
昨年よりもローテーションには余裕があるし、流しの相手には残しておいたほうがいいだろう。

4-6 アドマイヤメイン(牡5、福永祐一・橋田満)
あの強烈な逃げに、いつか何かやってくれるという期待をしてきたのだが・・・前走は中団からの流れ込み。
本番前があれでは、今回も他の馬がハナを主張するだろう。当面スランプは続きそうだ。

5-7 ドリームパスポート(牡5、松岡正海・稲葉隆一)
決して大敗はしていない。しかし勝ち切れない。
高田問題で騒ぎに巻き込まれただけにこういう指摘はしづらいが・・・松岡が合わないんじゃないかなぁ、と。

5-8 メイショウサムソン(牡5、武豊・高橋成忠)
昨年の覇者が休み明けをひと叩き。ちょっと負けたからって別に大騒ぎするほどのことじゃない。
ただ、近走で唯一の実績と呼べるのがあの秋天。実力を正確に評価するのは難しい。

6-9 ドリームパートナー(セン8、和田竜二・大久保洋吉)
特に見るべき点は無いのだが・・・愛するダンスパートナーの仔が天皇賞出走というのはちょっと応援したくなる。
エリシオ産駒が並んだ因縁も気になるし。

6-10 ポップロック(牡7、内田博幸・角居勝彦)
馬券に絡むが勝ち切れないタイプ。長距離で内博がどう乗るかは未知数だが、
安勝もスズカマンボで腕を見せ付けているし、名手に距離は関係ないのかもしれない。

7-11 トウカイトリック(牡6、幸英明・野中賢二)
「前二走は距離が短かった」と意気込んで挑戦した阪神大賞典で4着。恵量だったことを思うと微妙な着順だ。
ただ、今回は調教が抜群。坂路で50秒台はかなりのもの。

7-12 アイポッパー(牡8、藤田伸二・清水出美)
前走二着。長期休養明けからの二戦目ということを考えれば悪くはない。
上昇カーブという意味ではここ数年で一番いいかもしれない。横典が引っ張ってくれる可能性もあるし・・・

8-13 アサクサキングス(牡4、四位洋文・大久保龍志)
昨年菊花賞馬が今期の始動戦で不向きな距離ながら三着に好走。
それだけを見れば確かに買いなのだが・・・必ずしもそううまくはいかないのが競馬。

8-14 アドマイヤジュピタ(牡5、岩田康誠・友道康夫)
アル共杯勝ちがあるとは言え長距離適性があるとは思っていなかったから、前走には驚かされた。
追走するアイポッパーを突き放す強い内容で文句の付け所がない。



寸評を入れるのにも悩む大混戦。
「長くいい脚を使う」と評される馬はいても(真偽は別にして)、鋭い切れ味の馬はいない。
となれば先行馬に興味が向くのは当然の流れだ。

ホクトスルタンが逃げて、横典と仲の良い藤田が番手を主張。
並んでアドマイヤジュピタが先行。その後ろにアサクサキングスとメイショウサムソン、ポップロック・・・
こんな感じかな。

スムーズに二頭で先行できるのは強みだが、やはりホクトスルタンでは荷が重いか。
となれば、共倒れを避け、なんとかしてアイポッパーを活かそうとするはずだが・・・
この混戦具合だと阪神大賞典のワン・ツー・スリーなんか普通にありそうだ。
ドリームフライトの代わりをホクトスルタンが務めるという図式か。しかしそう簡単にはトばないだろう。


悩んだ末の本命はアドマイヤジュピタ
去年の7月まで500万下条件馬だった上がり馬だが、前走は本当に強い勝ち方だった。
母父リアルシャダイなら距離延長も問題ないだろう。

対抗は展開的にアイポッパー有利と見るべきか。
上り調子、単騎追走、この辺の条件が揃えば勝ち負けしてもおかしくない。

▲メイショウサムソン
今週の調教については評価が分かれているようだが、
エンジンのかかりが遅くとも最後はキッチリと差す。長距離戦に向けた内容としては上出来だ。

△ホクトスルタン
この馬自身の能力もさることながら、アイポッパーに見捨てられなければ連もある。
前走は良馬場だが当日のダートはやや重。決して高速馬場ではなかった。そこであのタイムは秀逸だ。

×ポップロック
角居厩舎にしては行儀の悪い馬だが、内博が乗ってうまく躾けている。問題ないはずだ。

穴ならアドマイヤモナーク
昨年は「OP勝ちも無い」と切り捨てたが今期は違う。日経賞で強い馬と戦ったのはこの馬だけ。


アサクサキングスはガンガンやり合っていいタイプではなさそう。
出し抜けを食らわすか、単騎で逃げるかどっちかだ。
となると先行馬の多いこのメンバー構成では厳しいのではと評価を一枚下げた。



追記:5月4日朝

アイポッパーの前売りが単勝20倍の9番人気とは驚いた。
低評価の裏側にどんな根拠があるのかは知らないが、藤田はほくそ笑んでいることだろう。
なぜって、他の馬からすれば
「人気薄の馬を早めに捕まえにいったせいで自分も後ろの馬に差される」なんてわけにはいかないからだ。
そんなことをすれば馬主から吊るし上げを食う。

最低賞金馬で気楽に逃げる横典と共に、2800mくらいはのんびり周ってこれるはずだ。
となると後はキレが問題になるわけだが、直前の調教では追って12秒0の好仕上がり。面白い勝負になりそうだ。


追記:5月4日午後

・・と、思ったら、サンスポの本紙予想がアイポッパー
縁起が悪いので予定通りジュピタの単複でいくことに決めた。



2008年5月2日