ヴィクトリアマイル


最近買った本にこんなことが書かれていた。
「藤田の逃げは平均ペース。行った行ったではなく、連れてくるのは好位の馬」
なるほど確かに一、二番手の組み合わせで決まったレースは思いつかないし、
最後方から一気の追い込みが届く感じでもない。
今回はエイジアンウインズに騎乗する。前走の逃げ切りを見てのことだろう。
さて、どの馬を連れてくるのか・・・。

・・・もっとも、その本には、
「鮫島の逃げは買えない。かならずオーバーペースになる」とも書かれていたわけだが・・・
どこまで信用したものかは微妙かもしれない。


マイルの平均ペースというと1000m通過が59秒くらいだろうか。
良馬場だった去年のタイムが1.32.5
前から後ろまで5馬身前後で運んだとすればその差は0秒8から1秒くらい。
最後方から追い込むなら上がり3ハロンを33秒フラットで駆け抜けるくらいの馬でないと厳しいという計算になる。
ウオッカ、ブルーメンブラット、ベッラレイアあたりが届くかどうかという競馬になりそうだ。
・・・となると、中団待機の馬でも33秒台が求められるというわけか。ローブデコルテはどう乗るか。



1-1 テンイムホウ(牝6、柄崎将寿・柄崎孝)
いくらなんでも重賞勝ちの無いジョッキーがいきなりG1というのはどうだろう。馬自身も主戦場は短距離。

1-2 ブルーメンブラット(牝5、後藤浩輝・石坂正)
「関東のマイルなら後藤は買える」とは、もう百ぺん言った言葉だが、その通りに先週は2着してくれた。
今回は有力馬を任されたが、差し馬はどうかなぁ・・・

2-3 ローブデコルテ(牝4、福永祐一・松元茂樹)
前走、先行しての34秒7は優秀にも見えるが、周りが平気でそれ以上の脚を使っているのだから自慢にならない。
血統からもいかにもマイラーなのだが未だマイルに勝ち鞍無く・・・

2-4 ジョリーダンス(牝7、安藤勝己・堀宣行)
昨年の安田記念3着馬。鞍上も魅力・・・と、思いきや0.0.0.2と、決して好相性とは言えないようだ。
使いつつ良くなる馬とはいっても、昨秋から6戦目。上積みはどうか。

3-5 ピンクカメオ(牝4、内田博幸・国枝栄)
昨年のNHKマイルC馬。大敗からの巻き返しは慣れているとは言え、歴戦の古馬相手に通用するかどうか。

3-6 エイジアンウインズ(牝4、藤田伸二・藤原英昭)
全成績5.2.2.1はウオッカ以上の安定感。厩舎が大事に使ってきた証拠でもある。
満を持しての参戦には期待が掛かるが、唯一の大敗が千四ダート。スタミナ的にマイルはもつのか。

4-7 タニノハイクレア(牝4、的場勇人・矢作芳人)
下級条件馬の割には時計を持っている方だが、G1で活躍できるかと言われると・・・

4-8 パーフェクトジョイ(牝5、池添謙一・池江泰寿)
前走は完敗ながらも4着キストゥヘヴンの猛追をしのぎきった根性は認めたい。
良績は千八に集中しており、いくら「府中千六はスタミナが」とは言ってもマイル実績が無いのは心もとない。

5-9 ウオッカ(牝4、武豊・角居勝彦)
近走からはこれといって推せる材料が無い。強敵相手に善戦といってもタイムは平凡で光るものが見えない。
しかし何よりもマイル戦4.1.0.0の成績が強み。あの末脚からも府中が合うのは証明済みだ。

5-10 アルコセニョーラ(牝4、田中勝春・畠山重則)
福島記念を快勝した時は「さすが最強世代」と言われたものだが、その後がパっとしない。
小柄ながらも根性があり、決してここで終わるような馬ではないと思うのだが・・・

6-11 トウカイオスカー(牝4、横山典弘・後藤由之)
前走は術後の休み明けに加えて不利もあった。横典とは手が合っているようなので改めて期待。

6-12 ヤマニンメルベイユ(牝6、柴山雄一・栗田博憲)
前々走は中山牝馬Sを快勝。前走も惜しい競馬だった。
どんなペースでも落ち着いて力を発揮できるのは強みだが、反面、これといった武器も無く・・・

7-13 ニシノマナムスメ(牝4、吉田隼人・河内洋)
マイラーズC2着と健闘。休み明け3戦目で状態もベスト。距離もコースも合っており、地味だが怖い一頭だ。

7-14 タイキマドレーヌ(牝5、北村友一・松元茂樹)
ようやく上向きになってきたというところか。素直にOP戦を使ってあげればいいのに。厩舎の方針かね。

7-15 ベルモントプロテア(牝4、小野次郎・川村禎彦)
芝1.0.0.8のダート馬。距離ももっと短いほうがよさそうだ。

8-16 マイネカンナ(牝4、岩田康誠・国枝栄)
ここ2戦は立派。しかしそれだけで挑戦権があると思うのは早計だ。調教で前走並みの時計が出るようなら。

8-17 ベッラレイア(牝4、秋山真一郎・平田修)
控える競馬をするとはいえ、ちょっと極端な枠になってしまった感は否めない。
オークスの5、6番手は馬を御し切れなかった結果だが、それにしても最後方からという馬でもない。さてどう乗るか。

8-18 レインダンス(牝4、武幸四郎・宮徹)
ここ2戦は負けすぎ。休み明けの中山牝馬Sの人気を見るに、割と大きなことを言ってしまう厩舎なのかもしれない。
評価するなら純粋に調教時計を参考にすべきだろう。



やはり気になるのはウオッカの状態。
ドバイ遠征から一ヵ月半でG1というのは例が無いらしい。
気性にもやや難があるだけに、直線まで好位で脚をためることができるかどうか。
・・・正直言って、ダービー時から成長しているようには見えない。
「永遠の超・3歳馬」といったイメージで、才能だけで古馬と渡り合っている感じ。それはそれですごいのだが。

ベッラレイアは休み明けがカギになる。
オークスでは若さを出しての2着。秋華賞はメンバー最速の上がりを使いながらも4着。まだ底は見せていない。
中団からの差しが決まればなお良いが、
スタミナに不安のある休み明けだけに瞬発力勝負に賭けるのも手。どちらにしても馬券になりそうな脚質だ。
調教タイムは秀逸で、騎手実績・距離実績・コース実績・クラス実績、どれも高いレベルを保っている。

人気の盲点を突くならヤマニンメルベイユか。
切れる脚は無いが番手につける競馬が多く、差し馬同士が警戒し合うメンバー構成なら一発もある。
ローテーション的にもヤマニンシュクルのそれと違い、間に1戦を消化。意外と狙い目かもしれない。


本命はベッラレイア
昨秋の武豊乗り替わりは無駄ではなかった。この馬の末脚にさらなる磨きがかかったからだ。
調教では末を伸ばすというよりも全体的にまとめる走りを見せているが、実戦となれば変わってくるはず。

対抗にウオッカ
遠征明けを差し引いても能力の高さは折り紙つき。宝塚記念に色目を使うとしてもここで手を抜く理由にはならない。

▲ヤマニンメルベイユ
バテない競馬で逃げ馬をマークし、直線スっと抜け出すも外強襲に惜敗3着・・・こんなイメージでどうだろう。

△ローブデコルテ
近走は酷量に苦しんできただけに、55キロのここで爆発する可能性もある。

×エイジアンウインズ
逃げるのに絶好の枠を引き当てた。スローペースの逃げに持ち込めば・・・

★ニシノマナムスメ
安定感抜群。前走の反動が怖いので直前の調教を見て取り捨てを決めたい。



2008年5月16日