オークス


フローラSは一見すると1馬身4分の1の接戦に見えるが、
楽に逃げたカレイジャスミンをジワジワと追い詰めて差し切った強い内容。
道中、離れた最後方に位置していたメイショウベルーガが4着まで追い込んできたことからも
中団の馬は苦戦を強いられたことがわかる。現にユキチャンは7着に沈んだ。
勝ったレッドアゲートはかなりの実力を秘めていると見ていい。
心配するとしたら反動か。週明けの段階ではまだ時計を出していなかったようだし・・・

一方の桜花賞はどうか。
出遅れたブラックエンブレムが35秒という決して速くない時計で4馬身圏内にまで追い込んだ。
レベルの低いレースではなかったが、オークスの参考にするには微妙かなと。
ここでの着順よりもむしろ、トライアルレースなどから素質馬を探すほうが賢明かもしれない。



1-1 シャランジュ(牝3、横山典弘・本間忍)
なかなか好走が続かないタイプ。順番から行けば今回が走り頃なのだが。

1-2 ハートオブクィーン(牝3、幸英明・水野貴広)
桜花賞では16番人気ながら4着。幸の手が合ったのか。

2-3 アロマキャンドル(牝3、田中勝春・河野通文)
フラワーC10着で桜にフラれ、NZT13着でNHKにフラれ、スイートピーS勝ちでようやく先が見えた。
末脚鋭く東京の舞台は合うだろうが、実力はと問われると・・・

2-4 レッドアゲート(牝3、内田博幸・田村康仁)
唯一の府中二千四百経験馬というのも大きいが、何より前走が強かった。ここでも本命視したい。

3-5 ムードインディゴ(牝3、福永祐一・友道康夫)
500万下でアホみたいな大敗をしたかと思えばその後は重賞で安定成績。素質は十分だが気が悪いようだと困る。

3-6 エフティマイア(牝3、蛯名正義・鹿戸雄一)
桜花賞2着は混戦のたまもの。実力が認められたわけではない。府中は13着6着。距離延長も歓迎しない。

4-7 ブラックエンブレム(牝3、松岡正海・小島茂之)
逃げ馬が大外枠で出遅れ。ツイてなかった。500万下圧勝からも完成度の高さは証明済み。

4-8 マイネレーツェル(牝3、武豊・五十嵐忠男)
桜花賞では本命に推したが1馬身半差に敗れた。スピードが勝っているタイプなので距離延長はどうかと思うが、
そんなこと言ってたら去年はローブデコルテにやられたしなぁ・・・

5-9 ライムキャンディ(牝3、四位洋文・藤岡健一)
まずは前走の敗因を見極めたい。でないとクイーンCの勝ち馬にまでケチがついてしまう。

5-10 レジネッタ(牝3、小牧太・浅見秀一)
混戦だろうが低レベルだろうが条件戦だろうが勝ち馬だけは別格。
OP・重賞での惜しい競馬を経ての結果には文句のつけようがない。が、危うさもあり・・・

6-11 ジョイフルスマイル(牝3、吉田豊・矢作芳人)
大敗は少ないが、函館2歳Sの貯金だけで出走している感もあり、馬券にしづらい。

6-12 ソーマジック(牝3、後藤浩輝・田村康仁)
全成績3.1.2.0は立派。特に芝路線に転向してからの安定感は秀逸だ。
長距離での後藤というのは気になるが、チューニーの例もあることだしノーマークにはできない。

7-13 スペルバインド(牝3、勝浦正樹・長浜博之)
柱を見る限り、素質馬の開花直前といった印象。
今この時点でもう一度桜花賞をやれば5回に1回はこの馬が勝つだろう。ただ、この気性でオークスはどうかな・・・

7-14 カレイジャスミン(牝3、柴田善臣・宗像義忠)
フローラSはうまく脚をためた。主戦の北村は骨折休養中だが、追えないヨシトミでも先行馬なら。

7-15 トールポピー(牝3、池添謙一・角居勝彦)
前走の結果に首を傾げるほど抜けた名馬ではない。2馬身ちょっとなら立派なものだ。
追い込み一手の池添が府中でこの馬をどう操るかは見物。

8-16 エアパスカル(牝3、藤岡佑介・池江泰寿)
前走の上がりを見ると僅差とは言え同条件での巻き返しは難しいと見るべき。
ただ、今回は一気の距離延長でどの馬にもチャンスがある。もし単騎で逃げさせてもらえるようなら面白い一頭だ。

8-17 オディール(牝3、安藤勝己・橋口弘次郎)
安勝が馬の才能に期待するのは本物の証拠。しかし結果が出ない。
前走後は意欲的に調教しているようだが、15-15かそれに近いものばかりで参考にしづらい。万全じゃないのかも。

8-18 リトルアマポーラ(牝3、武幸四郎・長浜博之)
桜花賞の寸評で「順調なら一番強くてもおかしくない」と評した馬。結果は1馬身差の5着。悲観する内容ではない。
距離延長は京成杯の経験が、府中コースはクイーンC勝ちがそれを後押しする。



本命はやはりレッドアゲート
距離・コース実績もさることながら、多頭数の競馬を経験しているというのは中団に構える馬としての強みになる。
上がりのタイムだけを見ると寂しいが、好位からしっかり伸びる末脚は追い込み馬のそれに劣るものではない。

対抗にリトルアマポーラ
最速の末脚ばかりが注目されて人気になりそうだが、本質的には中団後方の競馬が似合うタイプ。
一瞬の切れ味だけでは勝てないレースも自在性でこなしてくれるはずだ。

▲ブラックエンブレム
何事も無ければ未勝利から4連勝でもおかしくなかった馬。桜花賞の敗戦で評価を下げるのは早計だ。
ただ、距離はギリギリの感があり、三番手評価とした。今後の成長次第だが、秋華賞で楽しみな馬。

△ソーマジック
まともなら掲示板には載るだろう。連対の可能性も高い。
2006年に構築した活躍馬論からすると父馬ではなく自らがその座に、という意味でシンボリクリスエスも悪くない。

×マイネレーツェル
桜花賞の本命馬だけに応援したいが、距離はどうだろうか。武豊がまわってきたのは幸運だが・・・
後方待機で外を回すような馬ではないため、むしろジョッキーにとってのカンフル剤になるのでは。


★レジネッタは血統・脚質ともに文句はないのだが、1番人気になるようなら消したい。

☆ムードインディゴはオークス男・福永祐一が怖い。血統的にも長距離向きだ。



追記:5月24日

桜花賞のビデオを直線に的を絞って見直してみた。

1着レジネッタ・・・
不利を与えることも受けることも無く、スムーズにゴールイン。
併せてというよりは単独で抜け出した雰囲気。それが良かったのか、併せればもっと強いのかはわからない。

2着エフティマイア・・・
中団グループから抜け出し先頭。さらに先頭グループを抜き去るところまでは本当に強い内容。
しかし外から来た馬のほうが明らかに脚色が良かった。

3着ソーマジック・・・
フラついて他馬に寄り、さらに外からレジネッタに併せられ抜き去られる完全な負けパターン。
そこから立て直して二の脚を使い、大外強襲をしのいだ内容は強いの一言。

4着ハートオブクィーン・・・
最内を微妙な手ごたえで先行。併せてきたエアパスカルを千切り、抜け出していたエイムアットビップを捕らえる。
結果、先行馬で唯一の入着を果たした。経済コースに助けられたのでなければかなりの大物だ。

5着リトルアマポーラ・・・
直線入り口でレジネッタのプレッシャーに負けたトールポピーに寄られ外に弾かれる不利。
しかしすでにコーナーは曲がりきった後。どれくらいの影響が出たのかは微妙。


気性の良し悪しやレースセンスはさて置き。強い内容だったのはやはりソーマジックということになるか。
考えようによっては、他馬を潰しながら自分は着を拾えるのだからこんな恐ろしい馬はいない。

ただしこのレースは強い先行馬が不在だっただけに、どこまで参考にしていいものか難しい。

ちなみに今回の▲ブラックエンブレムはスタートで後手を踏み流れに任せる競馬。
直線は積極的に内に入れ、エーソングフォーやルルパンブルーをかわすも、
外の勢いを見てか後半はほとんど追っていない。気になる負け方だが、逃げて一変は十分にある。


フローラSはフジの実況が糞だったのであまり何度も見返したくないが、
やはりレッドアゲートだけレベルの違うレースをしている印象。
本来なら完全にカレイジャスミンの勝ちパターンであるところをしっかり差し切った。
キュートエンブレムと上がりタイムが同じだとはとても思えない。脚の使いどころがうまいのだろう。
これなら強い逃げ馬がいても取りこぼすことはなさそうだ。


フラワーカップのブラックエンブレムは強気にハナを譲らない競馬で逃げ切った。
競りかけられても崩れないのは強み。問題はゲートだけか。
レッドアゲートの差し脚も良かった。



2008年5月22日