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2005年03月20日

「ご苦労様」   [カテゴリ : Column001 ]

よく、「目上の人間には『ご苦労様』ではなく『お疲れ様』と言いなさい」というが
ルールとして覚えている人は多くても意味まで理解している人は少ないのではないか。
『ごくろうさん』に通ずるから、というのであれば『おつかれさん』だって失礼だしね。

何か一つのことをやりとげた時に
「ご苦労なさいましたな」と言うことは相手の力量を低く評価していることになる、ということだろうか。
しかしそれにしたって、「(物事を完遂することで)お疲れになった」と考えれば同じことだ。
極めて優れた人であれば「苦労」もしなければ「疲れ」もしないのだから。

詳しいことはウィキペディアやら国語学者の先生なんかにまかせるとして、
なぜこんなことを言い出したのかと言えば、今週号のギャロップが関係している。
競馬関係者から岡部騎手へのメッセージが綴られていたのだが、
その半分以上は「ご苦労様でした」という言葉が使われている。
礼儀知らずな後輩は木刀で殴ってもいいという競馬界より寄稿された文章がそうなのだ。
これではこちらの確信も揺らごうというものだ。

10年位前から「ら」抜き言葉が問題になり、とことんそれを訂正する風潮にあるが、
文章に起こすと見苦しい言葉でも、話せば意味は通じるというものはいくらでもある。
テレビやラジオから「ら抜き言葉」が流れてきた途端に即、受話器を手にするような人は
どこかのネジが緩んでいるのだろう。

誤用や抜き言葉が言語の進化だなどとはこれっぽっちも考えていないが、
肝心なのは「伝える」ということだ。
今回の件で言えば、後輩騎手や調教師のコメントからは
岡部騎手に対する敬意をはっきりと読み取ることが出来た。ならばそれでいいではないか。

重箱の隅をつつくのもいいけど、カズノコひと粒のために苦労する方が馬鹿馬鹿しいという考え方もあるんだよ。
割り箸のカドで潰してしまっては元も子もないし、ね。

投稿者 nakimi : 2005年03月20日 23:23

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