« 8月第3週、伊集院光のラジオを聞く |
メイン
| 読書の夏 »
2005年08月18日
高い匿名性、ネットカフェに犯罪死角…自殺サイト殺人 [カテゴリ : Column002
]
高い匿名性、ネットカフェに犯罪死角…自殺サイト殺人
(記事全文はリンク先のほか追記にも保存)
自殺サイトで人をおびき出して殺害した事件のせいでピックアップされてしまったのがインターネットカフェ。
確かに匿名性は高いし、いくつかの問題を抱えているのは事実だが、
「前上容疑者は周到にも履歴を消してから立ち去っていたそうです」
という報道の仕方には疑問が残った。
本来なら、公共のパソコンを使って履歴を残したまま席を立つなんてとんでもないことだろう?
最近はどの店でもほとんどのパソコンがインターネットの履歴を1日以上保存しないように設定しているし、
ユーザー権限を広げて手動での削除を可能にしている。
個人情報保護の意識が強まっているのだ。
しかし、もちろん時代に逆行する店舗もある。
たとえば仙台駅前にあった(今もあるのかな?)日立ヒットプラザのパソコンを有料で利用したときには
フォームをクリアできず、電話番号などの個人情報が残ってしまった。こういったことでは困るのだ。
ネットカフェの完全会員制が犯罪抑制に有効であるという意見には一理あるが、
それが推進されたからと言って個人情報が守られるという保証はどこにもない。
日立ヒットプラザのように意識の低いところは低いままで、
さらに言えば登録した会員情報が流出する心配までしなければならない。
これでは会員制に賛成する意味が無い。
まぁ、店舗側の抜け道として考えられるのは、
「パソコンを利用しない客には会員証の提示を求めない」とか
「個人情報を登録しても会員証には番号をふらず、個人を特定できないようにする」とか、そんなところか。
それでも客離れは免れないだろうね。
とは言え、会員証を提示すると料金が半額になるというのであれば喜んで利用するだろう。
そういったサービスを日本複合カフェ協会が支援するというのであれば立派な提案だが、
現段階では、ケチがつく前に通達を出して、
問題が起こったら「従わなかった店舗のことは知りません」と、逃げる準備をしているようにしか映らない。
利用者も店舗も社会全体も全てが納得できるようなアイディアがあれば良いのだが。
(個人的には「会員証には番号をふらない」というのがいち押し。
直接逮捕にはつながらないかもしれないが、抑止力になるし個人情報も保護できる。
あとは「容疑者候補リスト」を持ち帰った警察の良識に委ねられるというわけだが・・・)
| 高い匿名性、ネットカフェに犯罪死角…自殺サイト殺人
自殺サイトを利用した連続殺人事件で、人材派遣会社契約社員・前上博容疑者(36)(大阪府堺市)は身元の発覚を恐れ、複数のインターネットカフェから被害者とメールのやり取りを繰り返していた。
ネットカフェは匿名性が高いことから、犯罪に使われることが多いとされ、業界団体は9月の総会で、利用者の会員登録を徹底するよう規約を改定する方針を決めた。
それでも、「監視には限界がある」と関係者は口をそろえる一方、店舗側からは「客に敬遠される」と反発の声も上がっており、自主規制の難しさを浮き彫りにしている。
大阪府警の調べでは、殺害された大阪府豊中市の女性のパソコンに、前上容疑者が利用していた堺市内などの複数のネットカフェとの通信記録が残っていた。店は会員登録制を取り入れており、同容疑者も身分証を示して登録していたが、匿名で利用できるフリーメールのアドレスを使っていたため、身元の特定には至らなかった。
しかし、女性が前上容疑者と交わしていたメールボックスに「(自殺の際は)レンタカーのワゴン車を使う」など、同容疑者の発信メールの一部が削除されずに残っていたことが判明。府警はこれを基に捜査を進め、車を借りていた同容疑者を割り出した。
「前上容疑者はすべてのメールを削除するよう被害者に指示していた。あの消し忘れがなければ、逮捕にこぎ着けられたかどうか」と捜査員は言う。
「フリーメールを悪用されたら、お手上げです」。大阪・ミナミで月1万人が利用するネットカフェの店長は、そう打ち明ける。この店では、以前から通信履歴をパソコンに長期間、保存するなどしている。しかし、同じ対策を取っていた系列店は、自治体のホームページに侵入し、内容を書き換える犯罪に利用された。フリーメールを使った可能性があり、履歴から悪用した人物を確認できなかったという。
こうした不正アクセスや不正請求メールなど、ネットカフェを使った犯罪は増加傾向にある。このため、約1000店が加盟する業界団体「日本複合カフェ協会」(東京)は、昨年、防犯カメラ設置の徹底を求めたのに続き、今回、会員登録を促すよう規約の改定に踏み切る。拘束力はないが、この二つが整えば、犯罪の抑止効果は大きいという考えだ。
ところが、これに反発し、逆に会員登録制度を廃止した店もある。ある店長は「気軽に客に来てもらわないと、他店との競争に勝ち残れない」と本音を語る。
実際、男性客(34)の一人はこう漏らした。「上司の不満を人事部にメール送信した経験がある。ネットカフェなら送信元を特定されない」。別の男性客(21)も「匿名性が高いから利用できる。会員登録が必要なら、使わない」と言い切った。
日本複合カフェ協会は「店舗側の言い分も分かるが、犯罪を野放しにする訳にはいかない」としている。
(読売新聞) - 8月17日18時54分更新 |
≪ 追記を隠す
投稿者 nakimi : 2005年08月18日 09:27
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nakimi.com/mt/mt-tb.cgi/537
お名前とメールアドレスを入力してください
!!"Comment spam" and "Track back spam" are automatically excluded!!