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2005年09月11日

9月10日 BARにて   [カテゴリ : BAR ]

土曜日の夜、久々にBARに顔を出してきた。
選挙の前にマスターと社会について語りたかったというのが理由の一つとして挙げられる。
終わったことを論評するのは簡単だ。
月曜になって「自民圧勝ですねえ」なんて言ったところで何が変わるわけでもない。
だからこそ土曜日のうちにたくさんの人と議論を交わしたかった。
それから・・・やはり、今月の特集が気になっていた。
今月は若マスターが収集に力を入れているGLEN GRANT特集らしい。

私が一杯目を注文しようとした時は若マスターの休憩時間。
カクテル類は申し訳ないながら若マスターが作るものの方が好みなので
いきなり特集から1971年もののボトルをオーダーすることにした。
1971年と言っても今回の特集の中では一番若く、また熟成も5年というライトなもの。
中には1957の45年もの(つまり、2002年にボトリングされたもの)もあったから驚きだ。
そちらは一杯2500円。これを高いと見るか安いと見るかは意見が分かれるところだろう。

1971は柔らかな口当たりとは裏腹に香りが強い。
匂いが強いわけではないのだが、心地よい程度にアルコールが鼻を刺す。度数の割にはパンチを感じた。
そこで、マスターに頼んでロックスタイルに変更してもらうことに。
9月になったとは言えまだまだ暑い。まだまだロックの季節なのだ。

一杯目を飲み干して休んでいると若マスターが復帰。
ほぼ満席なので忙しくなるだろうとあえて声をかけずにいたのだが、
「高校野球、残念でしたね」と声をかけてくれた。ありがたいものだ。
二杯目には相応しくないがジントニックを頼むことにする。
空調のせいなのか気候のせいなのか、はたまた私が早足で歩いてきたせいなのか、汗が止まらない。
これなら二杯目でも美味しくいただけることだろう。
ただ、若マスターの中で、
私の好みはピンク・ジントニックということになっているらしく、いつも多めにビターをダッシュしてくれる。
もちろん素晴らしく美味しいのだが、喉が乾いているときは普通のジントニックが飲みたいなぁなんて思ったり・・・

その頃入店した客はちょっと雰囲気を壊すタイプ。
「この辺ではねぇ、こういうBARはこの店しかないんだよ」としたり顔で語る男。
連れの女たちはさんざんビールをおかわりした挙句に
「アブサンないのー?!」
「パッソア飲みたーい!!」

と、リキュールの名前ばかり連呼する。
アブサンなんてキワモノを置くBARはそうそうない。
もちろん、国外出荷が認められて、今ではビックカメラの酒売り場でも買うことができるようになったが、
アニス系のリキュールはカクテルにするにも選択肢が限られているし、扱いづらいのだ。
ビールとリキュール飲むだけなら酒屋に行けばいいのに・・・いや、好き好きだけどさ。

私は半分下戸なので二軒目としてこの店に立ち寄ることはまず無い。
だが、常連の多くは二軒三軒飲み歩いてからこの店に辿り着いても醜態は見せないものだ。
その辺をわきまえた人とカウンターを共有したいものだね。


三杯目はテキサスフィズ。
若マスターに「だいぶカクテルの名前を覚えられましたね」と言われたのは喜んでいいのだろうか?
軽んじられたという見方もできなくはないが・・・まぁ実際このカクテルは若マスターに教わったものだからね。
若い頃、はじめて入ったBARでアルゴンクィンなんて注文してカッコつけていた自分の姿を思い出すと顔が赤くなる。
それ以来(と言うかそれを恥だと意識して以来)、
私は知識をひけらかすような飲み方だけはするまいと心に誓っているのだ。
小学生のクセにカクテルブックを読んでいたようなませたガキだったからある程度の知識は持っているつもりだが、
それをBARで披露することは当分ないだろう。

そんな私の心を見透かしたように若マスターが語りだす。
「今日の早い時間、若いお客様がショットガンを注文されたんですよ。
年に2、3度はオーダーが入るんですけど、必ずと言っていいほど飲み方をご存知ないので、
私が一度実演することになるんです」

とのこと。若マスターも大変だね。

大変と言えば、もう一つ聞いた話がある。
創価学会の学会員が来店して
「公明党に入れてくださいね。お客さんにも働きかけてください」と言ってくることがあるのだという。
「投票お願いします」だけならハイハイ言っていればいいが、
「お客さんにも働きかけろ」と言われれば話が別だ。なぜってそれは「お客を売り渡す」のと同義だから。
と、言って、目の前で飲んでる学会員さんも無碍には扱えない。厳しい立場なのだそうだ。
いやはや、客商売というのも大変なんだなぁ。


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マスターとの会話を反芻してハッと気付かされたこと。

小泉の手法を最大限良い方向に評価すると、
今回の選挙は地元誘導型から政策思考型に変化した記念すべき選挙なのではないか。
確かに国民の多くは小泉の「郵政民営化に賛成ならこの候補に入れてください」という
言葉のマジックに騙されて投票してしまったわけだが
それでも「道路が欲しいから誰々に投票する」という旧時代から脱却する第一歩であったことは事実だろう。

だからと言ってプロセスを無視していいというものじゃないけどね。

投稿者 nakimi : 2005年09月11日 22:22

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