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2005年11月09日
飛鳥部勝則「誰のための綾織」盗作疑惑で絶版 [カテゴリ : mystery ]
<原書房>漫画と類似表現、小説絶版に
(記事全文はリンク先のほか追記にも保存)
ミステリファンとしては単純に残念な事件である。
Amazonのカスタマー・レビューを見ると、8月には既に、盗作に対する指摘があったようだ。
私はこのどちらの作品も知らないので深く追求することはできないが、
レビューを見るとどうやら「似てしまう」というレベルの問題ではないようで・・・
以前、漫画家の盗作が問題になった時、
「どうせ名前を変えて再デビューするんだぜ」などと揶揄する声もあったが、むしろ小説家の方が容易いだろうね。
内田康夫や西村京太郎の旅情ミステリは
京大ミス研などの言ういわゆる「本格」のミステリではないので、どうしても下に置かれる傾向にあるが、
舞台となる地域を丹念に調べ歩いて作品を作り上げるというその精神はむしろ尊敬・・・いや、崇拝すべきだろう。
プロットだけがミステリの全てではないのだ。
飛鳥部氏も基本に立ち戻って、「足で書くミステリ」から再出発してもらいたい。
ちなみに、私が最近読んだのは、 北森鴻の「メビウス・レター」
我々はいわゆる「意外な犯人」に慣れすぎてしまい、常に可能性を模索してしまうが
「あー、やっぱりね」と言う権利があるのは、冒頭から犯人を一人に絞って読んでいた人間だけだ。
もしこの本の結末だけを読んで「あー、ありがちありがち」と言う人がいたとすれば、
それは愚劣な書評であると言わざるを得ない。
以前、高田崇史のQ.E.Dシリーズを貸した友人から
「なぜ人が死ぬ必要があったの?」と言われてしまったことがある。
この「メビウス・レター」こそ、その問いに対する解答の断片ではないかと感じた。
興味のある方はぜひ読んでもらいたい。
投稿者 nakimi : 2005年11月09日 02:02
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