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2005年11月16日

勝つための義憤   [カテゴリ : Column002 ]

ホワイトバンドに憤った人間が国税局に対して働きかけている、という記事を読んだ。
以前も述べたように、私は擁護派でも撲滅派でもない。
積極的にあんなものをつけて町を歩くつもりはないし、
逆に「お前ら騙されてんだよ、俺は頭いいから気付いてたけどな!」と叫んだりするのは恥ずかしいことだと思う。
ただ、国税局が動くかどうかについては興味がある。

私は、「手首を見て寄付する気持ちを思い出す」という考え方そのものは評価すべきだと思っている。
腕輪に300円使って寄付する額が10円だって全然構わない。
募金箱に寄付したその三歩先で道にガムを吐き捨てる馬鹿はおるまいし、
赤い羽根をつけて親父狩りをするような阿呆もいないはずだ。
あのバンド一つで皆の気持ちが穏やかになるのであればそれはそれで良いことだと思う。
だから、「俺たちは騙されていた」なんてチャチな旗を掲げて義憤に酔う連中を好きにはなれなかった。
購入した人が全員趣旨を理解していなかったかのように語るのも独善的な情報操作だしね。

しかし、問題が税金に発展するということになれば話は違ってくる。
ご苦労なことに義憤を燃やし続けた方々が経費を計上し、不明な部分について指摘しているらしい。
現段階ではどの情報を信用してよいものか判断つきかねるので引用はしないが、
キッチリ取り立てられると相当アツいことになりそうだ。
(まぁ、どこでも大なり小なり節税はしているから、「キッチリ取り立て」は警察のネズミ捕りに遭うようなものだろうが)
純粋な経済活動として見た場合、どれくらいの税金が課されるのか、ある意味見物である。

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今年の総選挙で、マスコミが自民有利と報じたらますます自民に票が集まったのは
現代の日本人が勝ち馬に乗りたがる気質に変化しているからだ、という分析があった。
ディープインパクト人気も似たようなものだろう。ネオユニヴァースの時はここまでの騒ぎにならなかったのに。
・・・いや、勝ち馬に乗るのは別にいい。
私はカッコ悪いと思っているからやらないけど、勝利の喜びを味わいたいという気持ちはよくわかる。
だが、味をしめてやたらと勝ちたがるようになるのは恐ろしいことだ。

ホワイトバンドにしてものまネコ問題にしても、
以前だったらここまで大騒ぎせず、「俺たちの手で問題提起した。満足満足」と、なっていたはずなのだ。
しかし今は違う。ジャッジが勝利を宣言するまで気持ちが収まらないのだ。当人に実害も無いのに。
世の中なんて、そうキッチリと勝ち負けにわかれているものじゃないんだ。
そもそも、彼らに勝つ喜びを与えてくれた自民党の圧勝だって、
「いろいろ問題はあるけど、とりあえず小泉さんで」という民意をあらわした結果じゃないか。

勝つ喜びを得るためなら誰を傷つけても構わないなんて、まるで放火魔の考え方だよ。
誰かこのおかしな風潮を糾してくれるヒーローは現れないものか・・・。

投稿者 nakimi : 2005年11月16日 05:14

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