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2006年02月13日

心の病と討論会   [カテゴリ : Column002 ]

心理学を教えておられる先生に連れられて、あるカウンセラーさんのお宅にお邪魔することになった。
なんでも、鬱など心の病気について治療中の患者さんを集めての討論会が開かれるとのこと。
 (補足しておくと、このカウンセラーさんはしっかりした方で、
 集められたメンバーも、討論に堪える力のある人ばかりだった。安易なショック療法の類ではない)

楽しみとも不安ともつかない、なんとも不思議な気持ちで門をくぐった。

その討論会に参加させてもらっての感想だが・・・
ハイレベルなやりとりの中にも、やはり、「あ、なるほどね」という面は見えてくる。
やたらに「つまり君はこう言いたいんだろ」と、一方的な解釈をしてくってかかる人もいれば
「それはごまかしだ」「それは詭弁だ」を連発して収拾がつかなくなる場面もあった。
・・・
当然のことながら十人十色の考え方があり、それぞれに長所短所を持っているので
患者同士でお互いの至らぬ部分・・・時には治療が必要な部分についても指摘し合ったりしていた。
これについて乱暴だと言う意見もあるかもしれないが、私は良い試みだと感じた。

先生方によれば、
薬による副作用も含めて、精神病患者には討論に必要なものが欠ける傾向にあるという。
それは人によって記憶力であったり、分析力であったり、理解力であったりするらしい。
治療の段階にもよるが、正常を取り戻すためにはこうした方法も有効なのだという。

せっかくなので、私も簡単なテストを受けてみることにした。
これは精神病のチェックではなく能力検査だ。
その結果・・・
理解力・判断力は一般人レベルの及第点
分析力・思考能力・表現力は一般より高いレベルにあるとのお墨付きをいただいた。
・・・ただ、記憶力はかなりマズいらしい(苦笑
カウンセラーさんには「何かきつい薬を服用してますか?」と聞かれるし
心理の先生には「トラウマを捨てて新しいことを詰め込みなさい」と言われるしで散々だった。
DSトレーニングでもやらんといかんかな。


最後にカウンセラーさんのお言葉を紹介したい。

 「『風邪を引いている人がまともにマラソンなんかできない』ということは誰もが理解してくれるのに
 『精神病患者がまともに議論できない』などと言うと差別発言だと思われる風潮にあります。それではいけません。
 彼らに何が足りないのか、何が欠けているのかを周囲がきちんと理解し、
 適切にフォローすることこそが治療なのです」
 
 「また、病気に気付かないまま成長してしまい、その結果、ある能力を身に付け損なってしまう人もいます。
 きつい言い方をすれば、 治療が終わったからといって欠けている部分があるということには変わりありません。
 そういった方たちに対するケアも、私たちの仕事だと思っています」

・・・
昨今、精神病に対する理解が深まり、
例えば、怠けているように見えたものが実は病気のせいだったと理解してもらえるようになった。
しかしその反面、平等や非差別に対する意識が強くなりすぎて
患者に対する指摘が問題発言ととられかねないという弊害も生んでいる。
さすがに本人に対して堂々と指摘するのは治療の関係上好ましくない場合も多いだろうが
周りの人間が「理解すること」から目を背けてはならないのだ。
こうした問題に立ち向かう先生の姿は神々しく見えた。


-----追記-----
カウンセラーさんのお言葉に「ある能力を身に付け損なってしまう人もいます」というものがあったが
時々交流させていただいている雪ノ助さんのブログにもそのような記事があった。
「アスペルガー症候群」というらしい。ここに紹介させていただく。

投稿者 nakimi : 2006年02月13日 21:41

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» アスペルガー症候群 from 雪ノ助、世の中それでいいのか―ニュースブログ―
ご意見をいただきたくて書きます。 なお、不適切な表現がございましたら、ご指摘ください。 昨日、後輩がアスペルガー症候群ではないか。ということがわか... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年02月14日 16:54

コメント

nakimiさん、こんにちは。
ご紹介いただきありがとうございます。

貴重な体験をされたんですね。
このごろ、思うのですが。
こういった体験をしていないと、理解が深まらないなあと思いました。

この実感が伴った理解がなければ、そういった人に出会っても、理解の前に「怠慢だ」といってしまいそうですから。。。
悲しいものです。

アスペルガー症候群のことを書きましたが、あれ以降、何かを頭の片すみにあって、理解しよう、補おうという意識があります。
それに、出会う人に対しても、相手の立場や性格等を理解しようと思うようになりました。

失礼な話かもしれないですけど、勉強になったことでした

投稿者 Yukinosuke : 2006年02月14日 16:49

代表的な『鬱』を始めとする心の病とされるカテゴリは
正直難しいのかな。。

自分も病院に掛かったことがあっても
いざ自分の周りにその様な方が居る時に
適切な対応が出来るか・・・といわれると自信はないし・・・

まぁ私の周りに心の病の方が多いだけに
頭から否定もする気はないのは良かった事ですけど。

本当は普通の"人間同士"をしていれば
自ずと糸口は見つかるものかもしれませんね☆

そして能力検査!
私もしてみたいです~
たぶん全部落第ですけど・・・(笑

投稿者 鈴華 : 2006年02月14日 12:15

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