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2006年02月20日
道場六三郎氏による「日本人の食卓」論 [カテゴリ : Column002 , Radio ]
「伊集院光 日曜日の秘密基地」
VIPルームのゲストは道場六三郎氏だった。
その道場氏へのインタビューを聞いていてふと思ったことがあるので今回はそれを述べてみたい。
グルメ漫画「美味しんぼ」の中に
「現代人はパチンコや携帯電話に何万もつぎ込むくせに、食費は1円でも浮かそうとする」
という非難の言葉が載ったことがある。
消費者が安いものしか買わないようになると、売り手の側も生産者に対して「とにかく安く!」と求めるから、
結果、品質が下がったり、使いたくもない農薬・除草剤を使うことになる、というその内容には説得力があった。
現に、kasahara氏はこの場面を読んで「自分にも覚えがある」と嘆いていた。
私だって似たようなものだ。
本物の蕎麦や地鶏を食せるのは月に数回。後の数十回は本物とは程遠いものを口にしている。
この「美味しんぼ説」が間違っているとは思わないが、
「現代人は」という部分に疑問符を投げかけてくれたのが道場氏のコメントだった。
・・・
道場氏は、かつて高級食材を取り扱う店を出したがすぐに潰れてしまったという。
時代は高度経済成長期に向かう頃。
単純に考えると、景気がよければ高級品が売れそうなものだが
当時は、三種の神器やらなんやらでほとんどの一般家庭が月賦に追われており
とてもじゃないが食べ物に気を遣う余裕などなかったのだという。
だとすると、日本人は昔から「とにかく安く」を求めてきたということになるではないか。
・・・
もちろんこれは店が潰れた要因を道場氏が分析した結果であり、実際のところはどうだかわからないが
少なくともそのような見方ができるということだけは確かなようだ。
別にこれを述べたことで、生産者に無理を強いる今の流れを擁護できるとは思っていない。
美味しんぼの言う事には一理も二理もある。
ただ、「現代人は・・・」と簡単にくくってしまうことで、
かえって問題の闇を見えづらくしてしまっている部分もあるのではないかと感じた。
「日本人の気質として、食べ物が二の次に置かれることが多い」と言い直すべきではないだろうか。
・・・いや、海外がどうだかはわからないけど。
投稿者 nakimi : 2006年02月20日 05:14
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