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2007年01月20日
20世紀少年、01-22 [カテゴリ : Column003 ]
18日放送の、NHK 「プロフェッショナル 仕事の流儀」に浦沢直樹氏が出演していた。
それを見て感じたことはたくさんあるが、
その感想はとりあえず置くとして、ともかく「20世紀少年」を読んでみることにした。
・
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なるほど・・・
いや、実に面白い。
面白い、が------
番組の中で、浦澤氏の体調不良から連載を中断したことに対して
「裏切り」などという声が寄せられた、というエピソードが紹介されていた。
また、浦沢氏自信のコメントとして、
「推理モノにした覚えはないのだが、読者が主要登場人物の正体ばかりを気にかける」
という憂いが紹介されていた。
------そこまでのモノだろうか、という疑問は残った。
いや、単純に傑作だとは思うのだが、
「考えさせられる」とかそういうファクターは一切無い。実にわかりやすい一本道なのだ。
浦沢氏自身が言うように、この作品は推理の要素を過分に含んでいるわけでもないし、
なんらかの人生訓を与えてくれるわけでもない。
ただ「面白い」というだけの作品なのだ。
だからどうだとケチをつけているわけではない。
漫画にとって一番大事なのは「面白い」ということなのだから。
・・・
読者が「裏切り」だと罵ったり、作品に対して「誤解」を抱くような・・・
そうした難解な作品であるという感想は持たなかった。
それだけのことだ。
先が気になるという意味では「ハンター×ハンター」の方がよっぽど気になるし、
難解だと言うならもっと難解な作品がいくらでもある。
この「20世紀少年」が持つエネルギーは、そうしたものとは異質であるように感じた。
それが何であるか、一読しただけでは言葉に表すことは難しい。
ただ、少なくとも、
「この作品は僕たちに○○というメッセージを与えようとしてるんだよね~」などと"したり顔"で語ったり、
「人生の指針にすべき名作」などとカビの生えたようなポップを乗せて評論したり、
そうした、言わば「読者の自己顕示欲」の犠牲にしてはいけない作品だと感じた。
作中、主人公が (「僕の説では主人公はケンヂじゃないんですよね」なんてご高説は無用だ)
「正義の味方になるのはカンタンだ。悪になる方がよっぽど難しい」
と言いながら敵に詰め寄る衝撃的な場面がある。
それとおんなじことなんだ。
「この作品は難解だ」と言うのはカンタンなこと。
ネットで
「お前ら凡人はついて来れないだろうけど、俺はここまで深読みできるんだぜ」
なんて吠えても軽蔑の対象になるだけ。
それが、この、「20世紀少年」なのである。
・・・しかし、こうなってくると「オトナ帝国の逆襲」は・・・?
投稿者 nakimi : 2007年01月20日 22:22
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