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2007年10月15日

朗読ボランティア   [カテゴリ : Column004 , mystery ]

実家のそばにマンションが建つという時、
うちの母は、その、あまりの騒音に、どこか外でやることは無いか、と、カルチャーセミナーに通うようになった。
セミナーを修了した後は、そのままその会で、目の不自由な人のための朗読ボランティアに参加。
・・・しかし、マンション建設が終わったら今度は向かいのビル。
ビルが終わったら近所の寺、と、家の周囲は常に騒音とともにある。

騒音を逃れた縁ではじめた朗読のテープ録音が
これまた騒音に邪魔されるというのは実に皮肉な話ではないか。

まあ、録音がなかなか進まない原因としては、
休日になると聞きもしないラジオをつけっぱなしにする夫や、
しょっちゅうトイレに駆け込んではザーザー水を流す息子の存在も無関係ではないのが心苦しいところだが・・・


・・・で、
何を言いたいかと言えば「探偵ガリレオ」である。
ドラマ第一話の犯人は、朗読ボランティアに従事し、その録音を邪魔されたことで凶行に及んだ、
というストーリーだった。
うちの母も騒音にはイライラしているようだし、話としてはわからないでもない。
(ドラマ全体のストーリーは、それはそれは安っぽくて、見られたものではなかったが)

でも、問題なのは騒音よりも「ノルマ」なんだよな。
もちろん奉仕の会として機能させるためには、「ある時払いの催促なし」というわけにはいかない。
相手のあることだし、スケジュールを決めて作品を完成させるのはある意味で当然のことだ。
しかし、それにしても、ノルマがキツすぎるように思うのだ。
実際の活動は、文芸作品の録音だけではない。
図書館等に出向いての対面朗読もあるし、行政から依頼された月報なども録音せねばならない。
会の側は「暇な主婦の時間を有効に使ってやっている」くらいの気持ちでいるのかもしれないが
誰も彼もが悠々自適に暮らしているわけではない。
ドラム式洗濯機と食器乾燥機に囲まれながら毎日デリバリーで食事をしていると思ったら大間違いだ。

『ノルマがキツイ』+『騒音』=???
答:休みや睡眠を削る

これで騒音にキレなきゃウソだって。

探偵ガリレオ第一話の犯人がなんらかの会に所属していたかどうかは語られていないが、
ノルマが少なからずストレスにつながっていたのではという想像はできる。
・・・
と言うか、
残業のフリして鏡の角度調節してる暇があるなら、その時間を使って録音しろよと思うのだが(苦笑


そもそも東野圭吾には大きな期待をしていないので、ドラマが面白くなくても別に失望はしない。
ただ、時間読みが容易いというのは致命的だったね。
犯人を逮捕した時点で25分も余っていたら、次に来るのは誰がどう考えたって「計画殺人の実証」だもの。
短編ものの利点として、(その本の最終話以外は)ページ読みがしにくい、というものがある。
それすら失ったら何も残らないではないか(苦笑
・・・
まあ、プロット次第では第二話以降で巻き返す可能性もあるのだし、来週を楽しみに待つとしようか。


投稿者 nakimi : 2007年10月15日 23:54

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