記念すべき40番目のコラムがこんなテーマだと思うと頭が痛くなってくる。
50回目はぜひ明るいテーマでコラムを書きたいものだ。
で、いきなり本題となるが、何にムカついたのか。
それは私が知る限り何度目かのリニューアルをしたJASRACのサイトで
「お店などでBGMをご利用の皆様へ」という文章を見つけたからだ。
店内に流れる音楽にまで課金するようになったというのは聞いていたが
詳しい内容を知らなかった私はこのページを開いて読んでみた。
内容は思ったよりまともで、
有線など契約先が使用料を支払っている場合の二重課金などは行われていないようだ。
私はその点において自分の不勉強を認識し、ではもう少し詳しく勉強しようとQ&Aを見た。
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国際的には当たり前? ずいぶん一方的な物言いだな。
それって
クジラを食わないのは国際的に当たり前だから日本人はクジラ食うな
ってのと同じじゃないのか?
そもそも、非営利目的の音楽配信に対して料金を徴収したのは
日本がはじめてのケースだと聞く。
そんな連中が国際的にどうこうと言ってもまったく意味がないと思うのだが。
次に、これを読んでまた驚いた。
ファイル交換ソフトで摘発された学生に対して、
いつの間にか著作権および著作隣接権侵害の容疑で刑事告訴していたと言うのだ。
・・・ドサクサじゃん。
あれは確かパソコンのソフトを交換してたのが問題だとして逮捕されたわけでしょ?
それに対して、「うちにも喰わせてくれ」と食いつくのはあまりにもえげつなくないか?
ちょっと巡回すればわかると思うんだけど
JASRACのサイトってどこを見ても
「私たちは正義」って言いたがってる文体だよね。
これ、究極の独善というか、一種の宗教のような気がして物凄く恐い。
いや、冗談とか皮肉じゃなくて、真面目な話『権利教』でしょこれ。
「権利を守らないヤツには罰を与えるぞ」ってのが主な活動内容なんだもん。
修行とかに時間を使ってない分、宗教団体よりも攻撃性は強いよね。
独善に酔った社員がたくさんいるんだと思う。
入社試験の面接で『正義の権利』について熱く語る学生とか多いんだろうな。
いかにJASRACが正しいか素晴らしいかを教えてくれるんだろう。
飲み屋では絶対に一緒になりたくないタイプだな(笑
・・・ま、組織のトップクラスになるとわからないけどね。
金のために無茶するだけだから善の意識なんかなくても務まるし。その辺も悪徳宗教に近いな。
信者は信じてるけど教祖は金集めのためにやってるっていうよくあるパターンだ(苦笑
・・・もちろん、権利は守るべきだと思うよ。
私も音楽を愛する一人として音楽著作権はしっかりとそこにあって欲しいと思う。
でも、今JASRACがやってることって、警察がネズミ捕りとかしてるのと同じでただの金集めでしょ。
罰則と違反金だけ厳しく釣り上げて、実際の権利に関してはおざなりになってるっていう感じだもん。
権利を守らせて一番得をするのは著作者じゃない。JASRACでしょ。
私は陽水先生の曲が大好きだ。
だから、もしその曲を何かで使うことがあるならば陽水先生に対して失礼のないようにしたい。
でも、例えば公共の利益のために陽水先生の曲を使ったとして
それでJASRACに金を取られるというのは納得がいかない。
そして、仮に、私がそれによっていくらかの収入を得ていたとしても
そこにやってきて金をよこせと言うのはヤクザがショバ代を要求するようなもんじゃないか?
競馬で言えばコーチ屋だよ。「俺の『情報』で儲けたんだろ。分け前よこせよ」っていう。
陽水先生に直接支払うならまだしも・・・
というか根本的な話、昔と違ってアーティストの公式サイトなどがある今なら、
権利を委託せずに直接窓口を設けてもいいのではないだろうか?
中間マージンで生活してる分際でどんどん権利の幅を広げようとしている連中に稼がせるな!
| ※検索では一発で出てこないようなので解説。 コーチ屋とは、競馬場などで不特定多数の競馬ファンに声をかけ 「あれが儲かる」「これを買え」とそれぞれに違った情報を提供したフリをし、 レースが終わった後に、当たりの情報を教えた相手にコーチ料を請求する最低の職業です。 もちろんハズレの情報を提供した相手にはなんの補償もありません。 詐欺罪が適用される犯罪です。 上の例えの場合、 相手が実際に儲けたかどうかなど関係なく 「情報を使ったのだから金をよこせ」というコーチ屋と JASRACのやり方が似ているという皮肉をこめているわけです。 |
著作権というのは文字通り著作者の持つ権利だ。
その権利をふりかざして金を巻き上げようというのであれば
その利用者が著作者に対して不利益を与えたかどうかきちんと見極めるべきではなかろうか。
例えばCDショップで曲が流れていたとしよう。
仮にそれが届出のない店だったとすれば
JASRACは大喜びで「権利の侵害だ」と請求書を送りつけることだろう。
しかし、店内に流れていた曲が欲しくなる人は当然いるわけで、
その店はむしろ著作者に対して利益を与えていることになる。しかも無償で。
で、ここからが本題だ。
じゃあそのCDショップの隣にある魚屋でおさかな天国が流れていたら?
やはり「あ、買おう」と思う人が出るのではないか?
これでもその魚屋は著作者に対して不利益を与えたと言えるのだろうか?
隣の魚屋がセーフだとしたら、隣は良くて二軒先はダメなのか?三軒先は?・・・と続くわけだ。
その辺のはっきりとした基準を設けるべきではないだろうか。
そもそも、前回も触れたことだが、
今の音楽はほとんどがメディアミックスで売り上げを伸ばしている。
つまり聞いてもらってなんぼということだ。
聞いたこともない曲を買おうなんて人は少数なわけなのだから当然と言えば当然だ。
それなのに、
「流したね。ハイ、お金」というJASRACのやり方は本当に著作者のためになっているのだろうか?
CDショップが無音になったら・・・
CDショップの視聴コーナーが消えたら・・・
mp3の出現どころではないくらいにCDの売り上げは落ちることだろう。
ジャスラ権利教にこの春入信した新しい社員はぜひこういったことについて考えていってほしい。
そして次世代の著作権について深く考えて欲しい。
・・・・・・いや、無理か。権利を放棄したら教団がつぶれちゃうもんな。
音楽家にひつこくへばりつくコバンザメみたいな連中なんだから仕方がないのか。
はじめの話に戻るが、
「これまで法律的に規制されていなかったものが規制されてこれからは著作権が保護される」
というのであれば
これまではその利用を見越して高い値段がついていたはずなのだから
CDの値段は下がって然るべきだ。
パソコンソフトがコピーされるのを前提に高い値段をつけているのと同じ事なのだから。
しかし恐らく値段が下がることはないのだろう。
仮に下がったとすればまた次の問題が持ち上がる。
JASRACは一曲あたり1200円を請求してくる。(ストリーム形式で非営利の場合)
もし、CDが3曲入り600円になったとすれば、CDを買った金額の倍額を請求されることになる。
これが暴利でなくてなんなのだ。
「権利を省いて委託したのなら相応では?」と勘違いされるかもしれないが、
不特定多数に対して店内で使うBGMに対する課金とインターネットの音楽配信はまた別物だ。
こちらの「権利」を別途に要求するのであれば
やはりCDの値段はもう一段階下げてもらわなくては困る。
でなくば『使用』しない人が必要以上の金額を支払うことになるのだから。
著作者が一番守って欲しいものって
『盗作された』とか『コピー品で儲けているやつがいる』ってことであって
友達同士の貸し借りやホームページに歌詞が載って困るなんてことではないと思う。
確かにCDを借りたその友達がそのCDを改めて買うことはないかもしれないが、
それで気に入ってもらえれば、その次のCDを買ってくれるだろう。
結局は著作者側にとってプラスになって返ってくるのだ。
そうして評判が高まるのが本来の姿のはずだ。
それがなんでこんなことになったのか。
答えは簡単。JASRSCが拝金主義的な活動しかしていないからだ。
JASRACの理事長なんか、
MDに録音してカーステレオで聞くのも違法コピーだって言ってるんだぜ?
どこまで金を取ろうっていうんだよ。
さっきコバンザメと表現したが、つつましくサメの食べ残しを食べるコバンザメと違って
JASRACは著作者を利用してずいぶん派手に食い散らかしてるよな。
JASRACとは直接関係ないが、
「mp3のせいで売れない」という妄想に取り付かれたエイベックスが
『コピープロテクト』付きのCDを発売して問題になっている。
このCDをパソコンで聞こうとすると勝手に専用プレイヤーがインストールされる。
これは強制的なもので、ある程度の知識がないと回避できない。ウイルス並みの強引さだ。
しかしこれで済めばまだいい方で、場合によってはCDプレイヤーが壊れてしまうこともあるという。
メーカーによっては「エイベックスのCDを使って壊れても補償しない」と断り書きがあるくらいだ。
新人アーティストを使って『実験』したことも音楽ファンの批判を呼んでいる。
「そこまで『正義の御旗』だって言いたいなら浜崎あゆみでやってみろよ」ということだ。
売り上げが落ちるのが恐くて看板娘には手を入れず、
それで正義を名乗っても誰にも相手にされないだろうよ。
これまで何度も言ってきたことだが、
そのCDが売れないのは本当にmp3のせいか?
この世からMDとmp3とCD-Rが消えたら浜崎あゆみのCDは1000万枚売れるのか?
口をそろえて違法コピーと言うが、コピーがなくなったらコピーしてたヤツはそのCDを買うのか?
mp3だけで聞く人間はレンタルで済ませていたものをネットに求めただけだろう。
再利用が容易と言うが、再利用までする人間がどれだけいると言うのだろう。
CD-Rのコピー自体は容認できるものではないが、
「傷つきやすいカーオーディオのCDプレイヤーで聞くためにコピーしている」という人もいる。
それらを無視してなんでもかんでも規制しようとするのはなぜか。
それはJASRACや一部レコード会社が、
音楽を文化ではなく『金づる』だとしか見ていないせいだ。
コピーによって利権を奪われることを恐れているから
「MDへコピーして聞くのも違法」などと平気な顔して言えるのだ。
いくらミュージシャンが「たくさんの人に感動を与えたい」と言っても
JASRACの手にかかれば金儲けの道具にされてしまう。
つまるところ、
「カーオーディオでCDが傷つくのがイヤなら車用にもう一枚買いなさい」と言うのがJASRACなのだ。
アイドルのCDなんか、
飾る用・聞く用・保存用、と何枚も買う電波さんもいるのだからプラマイゼロだと思うんだがなぁ・・・
それから、売り上げを完全に寄付するようなCDの場合はどうなるのだろうか。
利用料を徴収したはいいが、ミュージシャン本人は金のためにやったことではないのだ。
これはやはりJASRACのポケットに入るのだろうか?
それともきちんと寄付されるのだろうか?
利用料金の規定には「どんな」曲であるかというものはないからたぶんポケット行きだろうね。
そもそもその「どんな曲」という規定がないところを見ても、
音楽を文化だと思ってないのが見てとれる。CDがリリースされるたびに札束に見えるんだろうな。
これを拝金主義だと批判されて腹を立てるというのだからたいしたもんだ。
今回はムカついてるのでまとめの言葉ナシ。
2002年5月23日
文責:nakimi