2002年の音楽を振り返る


今年もこの時期がやってきてしまった。
大慌てで急いで振り返るとしよう。


なんでも今年はミリオンヒットが1枚だか2枚だかしかなかったそうで、
それらすべての責任がmp3を使ったファイル交換のせいだと騒がれている。
しかし、実際のところはどうだろうか。
100万人に支持されるだけの曲がなかったというのも事実ではなかろうか。
試しにファイル交換ソフトを立ち上げてみても、
いわゆるヒット曲と呼ばれるものでさえ20人程度が保有しているに過ぎない。
(もちろんこれは私の検索がヘタなだけかもしれないが)
((しかし、ということは「誰でも簡単にmp3を手に入れることができる」というのは嘘ではないか。
 違法性を言及したいがために勝手に検索能力まで高められてはかなわんだろうな))


これまでは『買うまでもない曲をダウンロードする』スタイルだったのが、さらに一歩進んで
『聞くまでもない曲はわざわざダウンロードしない』ところまできているのではないかと思うのだ。
わかりやすく言うなら「タダでもいらねーよ」ということだ。
その程度の魅力しかないCDが100万枚売れるはずがないだろう。
『もしもファイル交換ソフトがなかったら』『もしもmp3がなかったら』
あらゆるパラレルワールドを想定してみるがいい。
そのどれを見ても100万枚売れたパターンはないはずだ。

紅白のラインナップを見てみたまえ。
このうちに『21世紀を代表する曲』が一曲でもあるかね?

それを、やれ違法コピーのせいだなんだとうるさいんだよ。
JASRACなんか調子に乗ってファイル交換ソフト利用者のIPを抜くソフトまで持ち出したらしいが
はっきり言ってこっちの方がよっぽど違法性が高い。
まず最悪なのが全利用者のIPを抜いた場合。これは言うまでもない。
次に、ファイル名だけを頼りに、それを持っている人を違法扱いしている場合。
これは、ファイルがその音楽ファイルだと証明されない限りはJASRAC側の違法行為である。
つまり、画像ファイルであろうとなんだろうと、
その曲の名前をつけているとそれはその曲だと認識されてしまう危険があるということだ。
これは、例えば
「ここがあの曲で有名な桜坂です」という写真を公開していても
勝手に違法扱いされてIPアドレスを抜かれるかもしれないということだ。
恐ろしいことである。

守銭奴JASRACには何を言っても無駄だろうから無視するとして、
レコード会社やミュージシャンには一言言いたい。
違法コピーを隠れ蓑にしてくだらない音楽を乱発するな、と。
ワールドカップ向けのテーマソングが何曲あったよ。
売れればなんだっていいんだろう?
そんなのはアーティストでもミュージシャンでもない。ただの商売人だよ。



あと、猫も杓子もオーディションっての、そろそろなんとかならないかねぇ。
選ばれし者は選ばれし者だから選ばれし者なんだよ。
ひと山いくらのコたちが何度も何度も五合目まで登ってくるのは痛々しいし腹立たしいね。
ま、『素人っぽいのがいい』とか流行があるから
自分に合った波が来るのを待ってるのかもしれないけどね。

しかも一旦合格しちゃうとファンはそのコを神格化しちゃうでしょう。
あれはどうだろうと思うんだよね。
何十年も積み上げてきたミュージシャンの苦労を無駄にする行為だよね。
「♂」組は、嫁入り道具にデビューする「TK」組よりマシに見えるけど、
それは平均年齢が低いせいだろうし、結局どっちもどっちだね。



毎年言っている気がするが、来年こそは素晴らしい音楽に巡り合いたいものだ。

今年の曲で良かったのは・・・
『もらい泣き』なんて曲は良かったかな。ま、元ちとせのブームに乗っかった感も否めないが。
他には・・・
ボイス・パフォーマンスの歌手がいくつか話題になったようだが
取り立てて評価するほどのものではなかったな。気象予報の能力は素晴らしいが。

ラジオから流れてきて気になったのは
中澤真由の『FUNKY FLUSHIN’』という曲だ(と思う。今慌ててオリコンをめくったので自信ない)。

その他には・・・思いつかないな。
石井竜也の『コ・ウ・カ・イ』とかキンモクセイなんかはよく聞いたけど、あくまでカラオケ用だし・・・
結局そのカラオケにしても懐メロの方を多く歌ってたりして・・・


ま、ぶっちゃけてしまえば陽水先生がご健在なら個人的には何も言う事はないんだがね(苦笑
箸休めに聞く"その他大勢"だって、マズいよりはウマいに越したことはないだろう。
とりあえず、音楽界の商業主義を廃さないことにはいい音楽なんて生まれないだろうね。



2002年12月31日