久々の音楽コラムである。
久々すぎて、この壁紙を探すのに手間取ってしまった。
先日カラオケに行き、蘇州夜曲を歌った。
往年の名曲・・・な、わけだが、
実のところ、私は遊佐未森の歌声でしかこの歌を聴いたことがなかった。
もちろん歌い方も彼女をトレースすることになる。
すると一緒にカラオケに行った連れが「珍しく流行りものを歌うんだね」と言うのだ。
はて?と。
60年前の歌(遊佐未森のアルバムは2002年リリースだが)を流行歌と呼ぶのだろうか、と。
そう思って聞くと、どうやら平原綾香という新人がこの歌を歌っているらしい。
MDが手元にあるそうなので、カラオケはそこそこに早速聞かせてもらうことにした。
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・・・うーむ。
なかなか趣のある歌声だが、遊佐未森に慣れてしまった耳には幾分低すぎる気がしないでもない・・・
こればかりは刷り込みと言おうか、好みの問題だろう。
で、帰ってから調べてみるとこれがなかなか興味深い。
遊佐未森が国立音大出身であるのに対し、
平原綾香も現役の音大生(洗足学園音大ジャズ科だそうな)だと言うではないか。
さらに調べると、60年前にこの歌を歌い上げた渡辺はま子は武蔵野音楽学校出身らしい。
この歌を歌い上げるというのは単純ではない・・・ということか。
歌唱力に定評のあった"三人娘"の誰かも歌ってたらしいし。
しかし平原綾香ってのはなかなかなものだ。
はっきり言って技能先行というか、「聞かせる」ことを念頭に置いた歌い方で、
決して「伝える」のがうまいわけではない。
それでも情感が伝わるのだからこれは才能というしかない。
ただ、私は好んで彼女の曲を聞き続けることはしないだろう。
なぜなら彼女の声は低すぎるから。
技能先行と言えばミーシャが思い出されるが、あれはただ裏声を出せるだけ出していただけ。
(いや、裏声だってちゃんとした技術なんだよ。ただ、それが"ウリ"では「歌」でなく「音」だろう、と)
それに比べればちゃんと「歌」になっている分だけ平原を評価したいところなのだが、
どうしても、あの「Every day I listen to my heart......」の入りを聞くと萎えるのだ。
高周波がもてはやされる昨今のポピュラーミュージック業界にとっては
革命児と呼べる存在だし、能力も認めたい。
だが、声が好みでないというのはどうしようもない。
私はコロラトゥーラが好きというくらいのことはあって、脳に響くような高音が大好きなのだ。
(だからこそ時流高周波歌手がこれ見よがしに裏声使っても驚きもしなかったわけだが)
そしてハスキーボイス(厳密には違うっぽいが)は苦手・・・。
相性が悪いとしか言いようがない。
しかし応援したい。
・・・難しいところである。
気持ちよく聞ける曲がリリースされることを願うばかりだ。
2004年2月15日